【ジンベイザメツアー】フィリピンのドンソールで世界一優しいサメと泳ぐ
「Workaway」という”ボランティアをしながら無料で宿泊させてくれる場所を見つけたい人” と “ボランティアしてほしい人”をマッチングするサイトがあります。今回、初めて利用したのですが、縁あってドンソール(Donsol)にホームステイすることになり行ってきました。
ドンソールがどんなところか調べてみて初めて知ったのですが、ここでは野生のジンベイザメと泳ぐことができるツアーが開催されています。
泳ぎは得意じゃありませんが、またとないチャンスと思い、このツアーへ参加してきました。
ドンソール(Donsol)への行き方
ドンソールは、フィリピンの首都マニラがあるルソン島の南、ビコール(Bicol)地方に位置しています。
ビコール地方へは陸路(バス)と空路(飛行機)で行くことができます。私は、バスで行けることを知らず、日本にいる間に旅程を決め飛行機を予約しました。
値段の変動がなく、いつでも安く行けるのはバス利用です。
バスを利用して
利用していないので詳しくはわかりませんが、バスで行く場合はマニラのバスターミナルからビコール地方のレガスピ(Regazpi)という町まで行きます。片道約12時間、1200~1400ペソくらいのようです。レガスピからドンソールまでは乗合のバンで約1時間、120ペソです。
飛行機を利用して
飛行機でビコール地方へ行く場合は、マニラのニノイ・アキノインターナショナルエアポートからビコールインターナショナルエアポート(国内線しか飛んでませんが)に向かいます。航空会社はセブパシフィックとフィリピン航空の2社運行しています。
セブパシフィックの出発ターミナルは国際線と同じ第3ターミナルです。
飛行機は予約時期によって大きく値段が変わるのでいくらとは言えませんが、私は出発の2週間ほど前に予約をして約1万円ほどでした。
ビコールインターナショナルエアポートに到着したら、ドンソールまでの行き方は2種類にわかれます。
①安く済ませる方法はレガスピのバスターミナルまで乗合のバン、120ペソで移動します。その後、レガスピのバスターミナルからドンソール行きの乗合のバン、120ペソでドンソールへ行きます。
②金額を気にしなければ、3500ペソで空港から直接タクシーでドンソールへ行くこともできます。
空港をでると、たくさんの案内人?達が「タクシー?」「レガスピ?」「120ペソオンリー」「どこ行くの?」と声をかけてきます。
この人たちに、上記の好きな方法を伝えると、バンかタクシーまで案内してくれます。
注意:乗合のバンは人数が集まり次第の出発なので、出発時間は決まっていません。時間に余裕がない場合はタクシーを利用しましょう。
ジンベイザメツアーの開催地
ドンソールの街からトライシクル(サイドカーのバイクタクシー)を利用して10分くらいのところに、ジンベイザメツアーを取り扱っている 「Donsol Whaleshark Tour Information」というオフィスがあります。ここの後ろが、ボートの発着場所になっています。WWFのスタッフも毎日船でジンベイザメの調査、保護活動に向かっていました。
ジンベイザメは回遊しているので、ドンソールへやってくる時期は毎年11月~6月頃。
自然のことなので、ツアーに参加すれば必ず会える!というわけではありません。残念ながら、ジンベイザメに会えないこともあります。
私も1回目に行った時にはジンベイザメに会うことができず、ボートトリップで終わってしまいました。
ジンベイザメツアーの料金
ジンベイザメのツアー参加費は固定ではありません。
ボート+ガイド料が1艘あたり、5000ペソです。船に乗れる人数が6人までと決まっているので、5000ペソを人数で割ります。その他にフィリピン人は100ペソ、外国人は300ペソの支払いが必要です。
大体の金額はこんな感じです↓
6人→834ペソ+300ペソ
5人→1000ペソ+300ペソ
4人→1250ペソ+300ペソ
3人→1667ペソ+300ペソ
2人→2500ペソ+300ペソ
1人→5000ペソ+300ペソ
私は1人で行ったのですが、他のツアー客に混ぜてもらうことができました。
1回目は3人できていたドイツ人の男性3人組に混ざり4人、2回目は4人できていたフィリピン人ファミリーに混ざり5人での参加となりました。
他の乗客が何人いるかは行ってみないとわかりません。船は、人数が6人集まるまで待つか、その人数でスタートしていいか聞かれます。
どちらのグループも訪れた人数のまま参加しようと思っていたようでした。ですが、私が加わることも快く迎え入れてくれました。
ジンベイザメツアーの時間
開始時間は明確には決まっていませんが、午前中の早めの時間です。だいたい8~9頃に行けばいいと思います。私は8時半前後に行きました。
ツアーの開始前にジンベイザメツアーの注意事項や泳ぎ方などのビデオ上映があります。
上映をみたら、外に出てシュノーケルセット(300ペソ)を持っていなければ借ります。この時に、商売熱心なお姉さんは、水はある?スマホの水中ケースは?と聞いてくるので、必要な方は借りたり、買ったりしてください。
その後ガイドを紹介され、ガイドについていき船に乗り込みます。
ツアーは約3時間ほど。この間にガイドや船を操縦しているスタッフ、その他のスタッフ達が海の中を泳ぐジンベイザメを見つけてくれます。
1匹のジンベイザメに対して同時に周囲を泳ぐことを許可されているのは6人まで。なので、他の船が停まって泳いでいるところに、合流してというわけにもいかないようです。
とはいえ、1箇所に3艘の船が群がったこともありましたが💦
ジンベイザメとの対面
船を走らせること15分ほど。船内が慌ただしくなりました!ガイドと船のスタッフが何やらタガログ語で話しています。
すると、「はやく準備して!」と。そう!ジンベイザメがいたのです。
装備を完了させたら船の先のほうに座り、ガイドの掛け声に合わせ海にジャンプします。そして、ジンベイザメのいる方向へ向かってみんなで泳いでいきます。
いました!ジンベイザメ!
初ジャンプで、すごく間近で泳ぐことができました!触ってはいけないけど、本当にさわれそうなくらい間近で!
ジンベイザメが下の方に潜っていったら、いったん船に戻ります。
船に戻るやいなや、また「すぐに準備して!」の声がかかり、フィンとマスクを装着。2回目のジャンプではとても感動的なシーンがありました。
なんと、一度下の方に潜って行ったジンベイザメが旋回して戻ってきてくれたんです!あの可愛い顔がぐるっと戻ってきた時は、感動と興奮でいっぱいでした♡
ガイドがすごく意欲的な方で、なんと12回も海に入りました。そして、そのほとんどがジンベイザメと泳ぐことができました。
そのうちの1回は私だけがジンベイザメを追いかけて泳いでいってしまい、ガイドたちから遠く離れて海の中でちょっと迷ってしまいましたが、なんとか無事にガイドのもとへ戻ることもでき、一安心。
その時、ガイドたちはジンベイザメを見失ったから船に戻ろうと声がけをしていたそうですが、それにも気づかず追いかけてしまった私の失態でした💦
ジンベイザメは本当に穏やかで優しさが溢れているように感じました。ジンベイザメにくっついて泳ぐ魚たちが、ジンベイザメの優しさを物語っていますよね!
野生のジンベイザメと泳いだこの経験は、私にとってかけがえなのない瞬間になり、ジンベイザメが大好きになりました!
ジンベイザメに出会えなかったら…
私は今回2回ジンベイザメツアーに参加しました。どちらもそれぞれ代金を払っているのですが、なんと見れなかった場合は5日以内に再チャレンジすると代金を払わずに2回目は船に乗れたらしいです。
そんなこととはつゆ知らず、1回目で見れなかったのでまた行っても見れなかったらなぁ…またあの金額払うのか。しかも、他のツアー客いなかったら高いしなぁ…と二の足を踏んでいた私。
それでも、WWFボランティアのメキシカンの友人が「絶対もう1回チャレンジした方がいいよ!」という言葉に重い腰をあげたのが1回目のチャレンジから7日後、そして友人の最終ボランティアの日。
英語の話せない私に代わり、友人が「1回きてるんだけど、見れなかったんだよね。2回目のチャレンジだから料金かからないよね?」みたいなことを交渉してくれていたのですが、「いつ?」と聞かれ日にちを伝えると「あ~、5日間なんだよね。今日乗るなら、改めて支払いが必要だよ」とのことで、友人が「シーズン中ならいいって聞いてたと思ったんだけど」と食い下がってくれましたが、「決まりだから」の一点張り。私はそもそも払う必要があると思ってたので、「いいよ!払うよ!」と。友人は申し訳なさそうにしてくれてましたが、全て人任せでしっかり確認もしていなかった自分が良くないので、まったく友人は悪くありません!むしろ、連れていってくれて、申し込みのお手伝いまでしてくれる優しい友人に感謝です!
そんなこともあったので、もし見れなかった時は、振替等の措置があるのかは確認しておいた方がいいですね!
今回は5日間ということでしたが、またいつ変わるかわからないので、行った際には確認してみてください。
いろんな色の海
今回のジンベイザメと泳いだ海は緑色っぽい海で、透明度はそんなに高くありませんでした。バスクリンを入れたお風呂みたいな感じです。
ジンベイザメ以外の魚も、ジンベイザメと一緒に泳いでいる魚しか見ることはありませんでした。その他にいたのは、小さなクラゲくらいでした。
海を見て、おもわずキレイ~と言いたくなるような海は透明度が高くて青い海かもしれませんが、この緑色の海にはたくさんのプランクトンがいるそうです。
そして、このプランクトンがジンベイザメにとって大切なもの。
WWFのボランティアをしていた友人に活動報告書を見せてもらいましたが、背びれがなくなってしまっているジンベイザメやヒレが破れているジンベイザメもいるようです。その原因は漁船や釣り糸など人間が関わっている場合もたくさんあるとのことでした。そして、海の中のプラスチック問題のことも話していました。
私たち一人一人が気をつけていかなければならないこともたくさんあると感じました。
これからもずっと、ジンベイザメが毎年戻ってきてくれるドンソールの海でいてほしいです!そして、私もまたいつかジンベイザメに会いに行きたいな♪